Qactus

QactusCore-method

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STAGE-3

c. 転調(一時転調のたぐいを含む)を多用しない楽曲であるか?

「移調」と「転調」を混同する人がいますが、両者は全然違います。

【QactusCore-Method】移調と転調

前者は既にご存知の通り。それに対して後者「転調」は、曲の進行中にキーが変化することをいいます。
「転調」は、楽曲アレンジの選択肢として活用されるものであり、音楽アプローチのひとつだという捉え方をしておくとよいでしょう。

「転調」にも、一時的なものから大規模なものまでいろいろありますが、いずれにしても「転調」が起こると、コードの数が増えます。
コードの数が増えるのはビギナーにとって大きな負担となるので、「転調」を多用する楽曲は避けたほうがよいと考えられます。

しかしながら「転調」は、世の楽曲では普通に使われている、とくに珍しいものではないので、Qactusのためのコードフォームを構築するという観点では非常に厄介です。
また、「転調」によって得られる音楽的効果は大きいため、ビギナーは「転調」の効果がうまく活かされている楽曲を弾きたがる傾向があります。

ビギナーたちが「弾きたい」と思う曲ならば、何とかして弾かせてあげたいところですが、それを実現させられるか否かは経験者のスキルとセンスと熱意次第。
その助けになるよう、ここで二つほどヒントを紹介します。


「半音転調」への対策

昨今のJ-POPによく見られる傾向で、洋楽曲にももちろん使われることはありますが、邦楽の比ではないので、邦楽の特徴のひとつというふうに捉えてもよいでしょう。
結果、それによって邦楽曲はコードの数が多めなのだということも知っておくと何かの役に立つかも知れません。

一般的な「半音転調」のイメージをビギナー目線で表現すると…まず、曲の終盤で大規模な「転調」が起こり、それまでのコードがすべて見当たらなくなって、代わりに新しいコードが続々と襲いかかってくる、といった感じ。

対策としては、「半音転調」のその「境目」を特定し、それ以降のいわゆる転調以降の部分はスッパリと切り捨てる、という選択が、少なくとも始めたばかりのビギナーにとっては賢明だと思います。
QactusCoreには、投稿者からのメッセージを掲載する欄があるので、具体的にどの部分までをカットすれば良いのか、などの助言を付け加えてあげると大きな助けになるでしょう。

ちなみに「半音転調」と書きましたが、同じような例で「半音」ではなく、その他のキーに飛ぶこともあるので覚えておいてくださいね。

いえ、そもそも「半音」が何なのかさっぱりわからない、という人、「半音」と「全音」ぐらいは勉強してもよいと思います。 「音楽のしくみ」の最小単位だし、ネットで検索すればすぐ出てくるし、簡単なので。


「部分転調」への対策

これは洋楽邦楽問わず、さりげなくサラリと多用される転調で、むしろ、これを使用していない楽曲のほうが少ないのかも知れません。
ビギナーのためにシンプルなフォームを作ろうとしている人にとっては、たびたび頭を悩ませる存在となるでしょう。

代表格は「セカンダリードミナント」と呼ばれるたぐいで、ザックリ言うと(QactusCore上では)調和する開放弦が少ないケースが多いです。
しかし、音楽的には重要な効果を担っているコードなので、なんとかしてビギナーの手でこのコードを弾き切って欲しいところ。

このたぐいの転調には、「グレーの部屋」でいうところの「7」が調和するケースが非常に多いことを付け加えておきます。


…以上、参考にしてみてください。
ついでにもうひとつだけ、よくあるケースへのヒントとしてお付き合いください。

「前奏」や「間奏」や「後奏」などの、いわゆる「ボーカルが歌わないブロック」のたぐいや、あるいは大サビ前(または間奏前)の「Dメロ(現場によってはCメロと呼ばれることもある、曲中に一度しか出て来ない歌唱範囲)」のたぐいにのみ「転調」が登場する場合はよくあります。

これに関してはコードも容赦なく多めだったりだとか、調和する開放弦なども一切見当たらないだとか、ぱっと見ると過酷な楽曲に見えますが、実はそう厄介ではありません。
対処法としては、それらのブロックは「演らない」が賢明。

この選択が、ビギナーには最も易しく、また、楽曲の大筋を効率よく弾き語りできるため、演奏の満足度も高くなるといった傾向があります。
ギター弾き語りで、ボーカルパートが歌っていないブロックを几帳面にコードで弾いているビギナーをよく見かけますが、それらのブロックは、ボーカルパートに変わる何らかのメインパートがいて成立するよう編曲されている訳で、黙ってギターだけ鳴らしてても、聞き手は「は?」って、なります。

だから弾き語りの場合に限っては、いろんな意味で「演らない」が賢明なのです。
この選択により、結構なコードの数がカットできることが多々あるので、ぜひ試してみてください。


ステージ3『b. 使用されているコードが、多くとも10個程度に留まっているか?(あるいはアレンジでその程度に留められるか)』
ステージ3『d. そのコードフォームによって奏でられた和音が音楽的に心地よいか?』

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