【永久保存版】Fコードティーチャー徹底解説
- 2021.01.19
- バレーコード
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コロナ禍による巣ごもり需要で、初心者向けのギターが過去に例のない勢いで売れています。
これは、ゼロからギターを始めた人が爆発的に増えていることを意味しているのですが、このBlogをご覧の方は百もご承知の通り、残酷ですが統計上、彼らの10人に9人が1年以内に挫折します。
楽器人口が増えるのは良いことですが、統計のパーセンテージが変わらぬ限り、手放しで喜んでいる場合ではございません。
Qactusがギター挫折を食い止める力になることは既に多くのビギナーが救われてきた事実が示しているので、挫折してギターをやめてしまうくらいなら一刻も早くQactusに依存し、一刻も早く初期段階(数曲が何となく弾けるようになるまでの第一次成長期間)を乗り越えてしまいましょう。
実は今回のBlog、いつものQactusではなく、Fコード挫折問題に直面しているすべての人に向けたメッセージとなりますので、ぜひ最後まで読んでいただき、問題解決のために役立てていただけたらと思います。
Fコード問題への布石
Fコードに代表されるバレーコードのたぐいに特化した強化トレーニングツール「Fコードティーチャー」が、コロナ禍真っ只中の2020年12月、世に送り出されました。
監修者として関わらせていただきましたが、当初メーカー担当者がイメージしていた「握っていて気持ち良いもの」というコンセプトに対し、無理を言って「バレーコード克服のために徹底的に手指へ必要な負荷をかけ、その壁を最短距離で突破させるもの」へと舵を切ることへの理解をいただいたことで、Fコード挫折を救うための選択肢としてはこれ以上のものはないと断言できるツールへと着地させることができました。
この場を借りて、私を信じてついてきてくれた担当者に感謝申し上げます。
また、検証にご協力いただいたすべての皆様、改めて心よりお礼申し上げます。
巣ごもり需要で爆発的に増えたビギナーの救世主として充分な可能性を秘めたツールなので、叶うのならばビギナーの10人中9人に行き渡って欲しいのですが、少なくとも「いずれギターに挫けてしまうかも知れない」と感じている人や、既にFが押さえられるけれど百発百中で6本すべての弦から美しい音が出ないという人は、迷わずこれに飛びついて下さい。
本来、道具など使わずともFは攻略できる
Fコード(=バレーコード)は、その奇怪なフォームを一瞬で形成する技術もひとつの大きなハードルではありますが、そもそも大人1人分の体重ほどの力で張られた計6本の金属弦を充分な力で確実に押さえなければならない作業であるため、いかに効率よくそれぞれの指に必要な力を集められるかが克服のカギとなります。
以前NHK-Eテレの番組でも紹介させていただきましたが、Fコードを完全攻略するための条件として、どれひとつも欠いてはならない「7つのポイント」があります。
1) 親指が正しい位置+角度でネックに当たっていること
2) 手首の関節が鋭角に曲げられた状態であること
3) 手のひらにニワトリの卵一個分のスペースがあること
4) セーハの人差し指が6本の弦それぞれを確実に捕らえていること
5) 中指+薬指+小指それぞれの第一関節が曲がった状態であること
6) 身体とギターネックにおよそ30度角の開きがあること
7) 全6本の押弦に耐え得るスタミナが手指に宿っていること
FコードティーチャーやQactusなどのトレーニングツールに頼らずとも、これら計7項目すべてを確実にクリアした状態を常に自力で死守できるのであれば、そもそも何の問題もありません。
この状態をキープしたまま1分1秒でも多くの時間(=経験)を重ねることにより、理論上、バレーコードは短期間で誰にでも押さえられるようになります。
「先生を得た」に等しい
しかし、これら7つのポイントをビギナーがセルフチェックのみで抜かりなくジャッジしつつ、必要なトレーニングを正しく積むのは容易ではありません。
指導者あるいはギター経験者が直接それらを短いスパンでチェックし、随時的確なアドバイスが得られる環境さえあれば、Fコードはすべてのビギナーにとってさほど大きなリスクではありません。
しかしながら、とくに各々が孤立しやすいコロナ禍においては、多くのビギナーはセルフチェック以外に選択肢がありません。
Fコードティーチャーは、自己流で上達していかなければならないビギナーを「7つのポイント」の全条件を満たした状態へと導く仕組みが備えられています。
商品パッケージに記載されている簡単な指示に従い、単純な作業をただひたすら繰り返すことにより、自ずと親指が正しい位置+角度でネックに当たるようになり、手首の関節も鋭角に曲げられた状態となり、手のひらにはニワトリの卵一個分のスペースが現れ、セーハの人差し指が6本の弦それぞれを確実に捕らえ始め、中指+薬指+小指それぞれの第一関節が理想的な角度を形成し、身体とギターネックにはおよそ30度角の開きができ、短期間で全6本の押弦に耐え得るスタミナが手指に宿ります。
これら7つのポイントは、もちろんFだけでなく、B♭(ビーフラット)やBm(ビーマイナー)などのいわゆるバレーコードのたぐい全般が自ずと強化されていくので、結果、ギター挫折のリスクを大きく減らすことができるのです。
加えて、非常にコンパクトで持ち運びが容易であることから、ギターに触れていない日常の膨大な時間をこのトレーニングに充てることができ、従来ビギナーがFコード練習に費やす平均値を遥かに超える練習量が確保できるという、非常に大きなメリットがあります。
Fコードティーチャーという選択がなぜバレーコード克服の最短距離なのか、勘のいい人ならばこれらの説明で概ね想像できると思います。
つまりこれは先生を得たに等しい状態なのです。
使用方法を必ず読むこと
商品パッケージに記載されている取扱説明欄をきちんと読まないユーザーは「単なる握力トレーニンググッズ+α程度の物だろう」と誤解する恐れがあります。
ほんの数行のシンプルな説明なので、読めばすぐに誰にでも理解できますが、斜め読みで使い始めてしまうユーザー(私も実はそのタイプなのですが)は間違った使い方をする恐れがあり、そのままではFコードの壁は超えられません。
たとえば「STEP2:本体の濃い茶色部分が見えないように手や腕の角度を調整してください(パッケージ上の該当部分を引用)」の過程は重要で、先ほどの7つのポイントのうちの第6項「身体とギターネックにおよそ30度角の開きがあること」を実現させるため、濃い茶色部分がユーザーの視覚から完全に消えた状態(ほんの少し見えてもアウト!)を死守する必要があります。
Fコードの壁を越えるためには、正しい方法での使用が大前提となるので、ほんの数行ポッキリの説明を斜め読みせず、理解してからトレーニングを始めて下さい。
基本運指と、バレーコード
挫折リスクが最も高いとされる初期段階を乗り越える際、リスクの性質上2つに分けて理解すると好都合です。
ひとつは基本コードの運指、もうひとつはバレーコード、この二者はそもそも大きく異なる性質のスキルであり、それに対しQactusは前者、Fコードティーチャーは後者の挫折問題を解決する専門トレーナーであることを知っておいて下さい。
初期段階さえ突破してしまえばギターは置物ではなく楽器になるので、この宿題は決して後回しにせず、一刻も早くそこから脱出してしまいましょうね。
ビギナーだけでなく、指導する立場の方々や、販売店の方々にも助けになる動画があるのでぜひご覧下さい↓
-関連blog-
『Trial-16(トライアル16)でギターを始めるメリット』
http://qactus.jp/blog/archives/887
『「指一本でギターが弾ける」の常識と、Qactusの非常識』
http://qactus.jp/blog/archives/1195
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