メソッド革命

メソッド革命

Qactusは、ギター挫折者を救う「方法」

Qactusを単なる「モノ」だと捉える人がいるようです。
改めて、皆さんにQactusを正しく認識していただけるような説明が必要だと感じました。

Qactusのパッケージネームは、ご覧の通り、正式には「Qactus スターターズ・キット」ですよね。
ビギナーの8割が挫折する初期段階の壁をクリアする」という明確な使命を背負ったこの商品の本質が「モノ」ではなく「方法」であるということがこのパッケージネームからも分かると思います。

“カクタス写真"

外国語学習の場合

日本人はよく「何年も学んでいるのに英語が話せない民族だ」と言われます。
これには明確な理由があるんです。

日本では昔から英語学習法として「文法メソッド」を使用しています。
英語に限らず、外国語を学ぶための伝統的な方法として、この「文法メソッド」は19世紀から主にヨーロッパで始まりました。

大人が外国語を習得する上でこの「文法メソッド」というのは理に適っているのですが、一方で音声や会話に重要性を持たせない方法であるため、聞いて理解する力や話す力をほとんど向上させないという弱点があります。

我々日本人にとっては「文法メソッド以外に英語学習の方法なんてあるの?」というのが正直なところだと思いますが、広く世界を見渡せば実は外国語学習メソッドというのはいろいろあって、日本はむしろだいぶ遅れている国々に属します。

特定のフレーズを繰り返し唱えたり少しずつ単語を入れ替えたりして実用性を高める「オーディオリンガルメソッド」、同じく実用性は高いものの対照的にこちらはシチュエーションをベースに語学力を高める「コミュ二カティブアプローチ」、母国語を用いずに赤ちゃんが一から言語を覚えるのと同じプロセスを踏む「ダイレクトメソッド」などなど、世界には様々な語学メソッドがあります

それらの多くに見られる傾向として「文法メソッド」のように完璧なスペル、単語、熟語、文法から入るのではなく、むしろある程度のミスは未来の課題として後回しにし、それよりもまずはコミュニケーションとしての語学力を高めることに初期段階を費やすという共通点があります。

その結果、間違いを恐れずに話し、聞く力が得られ、「使える英語力」として機能しているのです。

「文法メソッド」の弱点によって、日本人は間違いを恐れ、話せず、聞き取れず、結果「使えない英語力」となってしまっているのは皆さんご承知の通り。

“英会話とカクタス"

一長一短の文法メソッドもやはり必要

ここまで読み進めると「文法メソッド」はイイトコ無しに見えるでしょう。
しかしながら「文法メソッド」は、大人が語学を習得するには非常に理に適った方法です。

どのメソッドにも一長一短があり、「文法メソッド」は実用性という意味では難ありですが、正しく外国語をマスターするにはこれ以上の方法はないのです。

ここでの一番の問題は「文法メソッドでは英語が喋れない」ということですよね。
それに対し、他のメソッドでは実際に多くのビギナーが実用レベルで話せるようになっているという事実があります。

一長一短といわれるもののたぐいは、うまく扱えば適材適所になり得るし、うまく扱うことができなければイイトコ無し

「文法メソッド」は語学習得において非常に重要である反面、初級者メソッドとしては否定せざるを得ないということは、我が国の英語力を見れば誰の目にも明らかですね。

アコースティックギター

ギターの場合

もうかれこれ数十年、ビギナーの8割を常に挫折させ続けている従来のギター初級者メソッドというのもまた、当然疑われるべきもの
にも関わらず、未だにその方法は改善されず、「ギターは挫折するもの」というおかしな常識が世に定着していますよね。

日々の活動の中でいろんな人に会いますが、「私もギターに挫折したことがあります」という人は物凄く多いですし、それより何より、恥ずかしげもなく挫折した事実をサラリと言えてしまう世の中に違和を感じます。

しかしながら「従来の初級者メソッド以外に何か良い方法はないの?」というふうな本来有るべき疑問を抱く人はほとんどいません。
なぜなら、ギターを始める人も、教える人も、従来の初級者メソッド以外のものに触れたことがないから。

ギターというのは最初に結構な数のコードが押さえられるようになってからでないと始まらないもの」であると信じて疑わないことと、「英語学習というのは文法をきちんとマスターしないと始まらないもの」であると信じて疑わないこととは、とてもよく似ています

両者、この従来の方法は多くの挫折者を生み続けていて、しかもそれら脆弱なメソッドそのものを疑うという発想に至らずに、ビギナーたちはただただ砕け散っているだけ

ギター初級者にQactusがもたらすメソッド革命

実用性のある語学力を得たいのならば、それに対して最適な初級者メソッドを選択すればいい
そうでなければ従来の方法で頑張って何が何でも乗り越えればいい。
それができないから多くのビギナーが外国語をマスターできずに砕け散っている訳ですね。

ギターが弾けるようになりたいのならば、それに対して最適な初級者メソッドを選択すればいい
そうでなければ従来の方法で頑張って何が何でも乗り越えればいい。
それができないから多くのビギナーがギターを弾けずに砕け散っている訳ですね。

多くの語学ビギナーが砕け散る「文法メソッド」を一旦後回しにし、まずは話せて聞き取れるスキルを身につけ、そこから必要に応じて文法メソッドやあるいは様々な選択肢で引き続き上達していくという方法ならば、少なくとも旅行程度のコミュニケーションで挫折する人はいなくなります

同様に、多くのギタービギナーが砕け散る従来の初級者メソッドを一旦後回しにし、まずは弾けて表現できるスキルを身につけ、そこから必要に応じて従来の初級者メソッドやあるいは様々な選択肢で引き続き上達していくという方法ならば、少なくともコード伴奏程度で挫折する人はいなくなります

外国語学習というのは文法をきちんとマスターしなくても始められるもの」であり、「ギターというのは最初に結構な数のコードが押さえられるようになってからでなくても始められるもの」であるということ。

この後者に関してのみ、Qactusは実現させた訳です。
もちろん、ここでいうQactusというのは「モノ」ではなく「方法」のことですよね。

外国語学習と同様、仮に様々なギター初級者向けメソッドが既に存在していたとしたら、ただのミュージシャンである私がわざわざQactusを開発し世に送り出すといった大変なことをやらずに済んだのですが、残念ながら未だにギターの世界は「コードが押さえられなければ始まらない」というガチガチのメソッド一本で相変わらず大勢の挫折者を生み続けている手前、外国語学習と同じように実用性を重視した対抗メソッドを世に送り出さなければならなかった訳です。

つまり、Qactusはそもそもが「方法」であり、その扉を開ける鍵がその小さなツールである、ということ。
そのツールそのものがQactusなのだと誤解されることが時々あるのですが、今回の説明やその他の投稿によって、より正しく理解が深まることを期待しています。

“カクタス初級者メソッド比較"

ビギナーの高い壁を緩やかな坂道に変える新しい初級者メソッド

ビギナーの8割を挫折させ続けている従来の初級者メソッドというのは、例えるならば高い鉄壁のようなもので、2割程度はその壁をよじ登ることに成功しますが、残りの大多数はその壁の先へは数ミリたりとも進むことが許されません

一方、Qactusによる新たな初級者メソッドは、壁ではなく、なだらかな坂道になるため、それぞれにできる範囲で少しずつ登っていくことができ、最終的には従来の初級者メソッドの壁を越えた辺りの地点にまで到達(=Qactus卒業)します

以降は従来の方法でそれぞれの目指すギター上達への道を進んでいける、つまり語学の勉強でいうところの「まずはある程度話せるようになり、以降は従来の文法メソッドでしっかり固めていく」という、挫折知らずの適材適所を実現した訳ですね。

まとめ

Qactusを正しく理解する上で、従来の初級者メソッドの脆弱性を認識し、そこに疑問を抱くことはとても重要。
ここに気付かなければ、Qactusの何が凄いのかに気づくこともなく、ただただ8割の挫折者を生み続ける現状に違和感を持たずに、Qactusという変なモノが出てきたけどなんだか役に立たなさそうだといった勝手な誤解をしたりするでしょう。

Qactusを扱うことはとくに難しくはありませんが、Qactusを正しく理解することは簡単ではありません。
なぜなら、これまでに人類がそのようなものを手にしたことがないから。

少なくともこの開発者blogはそのひとつの大きな助けになる筈なので、お時間のある時に他のページも含めていろいろ読んでみてくださいね。

ギターも、語学も、せっかくみんな頑張っているんだし、そろそろ挫折者がゼロになる日が来てもよいのではと考えています。

“カクタス4コマ漫画"

こちらの投稿もぜひ読んでみてください↓
Voice of the developer -Qactus開発者サイドの声-
『なぜQactusは「最後の砦」として機能する?』
http://qactus.jp/blog/archives/672