挫折リスクを分散し、「慣れ」の力で上達軌道へ
- 2018.07.12
- 1upStage
- アコギ, アコースティックギター, アルペジオ, エレキ, ギターチューニング, ギター初心者, ギター弦, ギター練習, トレーニング, ビギナー, フィンガー, ミュート, リズム, リズムトレーニング, リハ, リハーサル, 初心者, 基礎, 弦, 弦交換, 張り替え, 応用, 指, 挫折, 爪, 練習
これからギターを始める方、そして過去に挫折経験のある方、本投稿が皆様の助けになることを祈りつつ、できる限り誰にでも理解できるよう丁寧に綴っていきます。
統計上、ビギナーの8〜9割が挫折するといわれるギター。
その挫折リスクからビギナーを守るひとつの手段を、少なくともギターを諦めてしまう前に必ず知っておいてください。
挫折者が主張するのはすべて押弦の事情
挫折した人のほぼ100%が弦を押さえる側の事情でギターが嫌になり、消えていきます。
でも、この開発者blogでもたびたび言及している通り、初期段階においてコードを押さえる作業はそれほど重要ではないんです。
楽器演奏の何が難しいのか、これを正しく知ることで、ギター挫折を回避することができるだけでなく、効率よくスキルアップできるようになります。
この記述(↓)をまだ読んでいない方は先に必ず読んでおいてください。
ビギナーにとって最大の挫折リスク「押弦(=指で弦を押さえること)」をどのように越えていくかがポイント。
従来の初級者メソッド(=ビギナーがギターをマスターするための方法)は「押弦」ありきでスタートするため、結果8〜9割のビギナーが今もなお無惨に砕け散っています。
もしも仮に、ビギナーがある程度ギターに慣れるまでの期間押弦に関わる作業負担を最小限に留め、挫折リスクの低い「撥弦(=ピックや指で弦をはじいて音を鳴らすこと)」に関する諸々のスキルをまず先に高めていくことに取り組めたなら、挫折リスクに打ちのめされずに、健康的にギターに慣れていくことができますよね。
だとしたら、演奏に重要な二つのスキル「押弦」と「撥弦」の着手順序を入れ替え、ギターに触れるうちに慣れていくビギナーの進歩状況に寄り添った無理のないタイミングで徐々に「押弦」を完成させればいい。
もしそれが実現できたなら、ビギナーは挫折リスクに打ちのめされることなく、最適な課題に適時向き合いながら安全に上達していけます。
「押弦」はギターにある程度慣れてから取り組めば大きなリスクにはなりづらい。
一方の「撥弦」は挫折リスクが低いけれど非常に奥が深いので、いくら練習しても多すぎるということはない。
この順番を入れ替えるだけで、どれほどまでに挫折リスクを抑えられ、どれほど効率よく安全にギターをマスターできるのか、というのは容易にイメージできるでしょう。
しかも1upStageは「押弦」をただ後回しにする訳ではなく、「撥弦」のトレーニングをしているその最中にもコードチェンジの基礎となる「軸指」感覚を無意識のうちに養い続けるため、挫折リスクを抑えながら「押弦」と「撥弦」の両スキルを自動的に育てます。
これがQactusの狙いです。
Qactusの目的は、すべてのビギナーを挫折させずに本来の上達軌道へ安全且つ確実に送り届けることですが、その過程において「1upStage」が非常に重要な役割を担っています。
最小限の指使いでスタート
上記のルールだけ覚えてしまえば、1upStageはほぼ理解できたことになります。
このコード(=G)を例に見ていきましょう。
黒い点がひとつありますね、いちばん太い弦(=6弦)の、Qactusから数えて3フレット目。
つまりここを指で押さえるのですが、どの指でも良いという訳ではありません。
上の図の「指番号」を見ると「薬指(=3番)で押さえなさい」という指示であることがわかります。
これは1upStageの代表的な特徴で、まずは黒い点を指1本で押さえるだけで「G」コードに調和する、つまり「G」のコードとして扱って良いという状態になります。
このように最小限に抑えられた作業負担でのスタートなので、挫折リスクも最小限に抑えられ、すべてのビギナーが安全にトレーニングを始められます。
楽器は難しい、だから面白い
ひとまずこれで、指1本でコードが鳴らせる状態になりました。
しかし、決してギターが簡単になった訳ではありません。
ギターは押弦が指1本になった程度では簡単にはなりません。
この意味がよくわからないという方、先ほどのリンクを読んでいただけましたか?
くどいようですが、とても重要な部分なので、この先へ進む前に必ず読んできてください。
この状態で、ビギナーはまず「撥弦」の感覚を養いながら、指1本の押弦に「慣れる」という行程を踏んでいきます。
指1本の押弦に「慣れる」ことにより、当然ながら別に作業を増やせる余地が芽生えます。
ここに、Qactusの真骨頂「1upStage」が本領を発揮します。
既に押さえている黒い点の他に、白い要素が点在していますよね。
どれでも好きなものをひとつチョイスし、現状のフォームに加えていきます。
どの順番でどれをどう選んでも「G」のコードに調和するため、ビギナーのさじ加減で自由に追加していくことができる。
これが1upStageです。
そうこうしているうちに指2本でのフォームにも間もなく慣れてくるので、同じように残りの白い要素を追加し…、といった要領で、完全なコードフォームへと無理なく近づけていくことができます。
追加するペースはそれぞれの上達具合に沿って適時判断すればよいので、ある人は短期間で、ある人はのんびりと…といった具合で、無理のないペースで進化させていけば、コードが押さえられないという理由で挫折することはありません。
ここでいくら足踏みをしても、撥弦スキルを高める修行と、指1本でコードチェンジする修行(=軸指を追う感覚)を積み重ねることができるため、何の無駄もない訳です。
いくら足踏みしても、結果ビギナー自身のスキルアップに繋がるので、如何なるペースで挑むビギナーにも挫折する余地を与えません。
Qactusを卒業する方法
1upStageはTrial-16とのコンビネーションによって初めて、すべてのビギナーをこれまでビギナーの8〜9割が到達できなかった地点へと送り届けます。(この地点をオフィシャルサイトでは「Qactus卒業」と呼んでいます)
すべての押弦箇所に難なく対応できるようになったら、いよいよQactus卒業の時。
Trial-16では「カポタストを2フレットに装着し、全行程をQactusなしで行なう」という方法での卒業テストを推奨しているので、Qactusで修行中のビギナーはひとまずここを目指してください。
これでTrial-16のNo.1からNo.16までを2カポ(=カポタストを2フレットに装着した状態)でクリアできたら、これまでビギナーの8〜9割が到達できなかった地点に既に立っていることになります。
これでめでたくカポタストも卒業、何のアシストもなく歩んでいける状態となりました。
コードを見ながら弾き語りをする程度のことなら難なくできるスキルが既に身に付いているのでそれだけでも充分楽しめますし、ここからそれぞれの好みのジャンルに向けてのスキルアップに駒を進めることもできますし、ギターが弾ける喜びや引き続き上達する喜びを存分に味わいながら、ぜひ末永くギターと付き合っていってください。
1upStageの機能は、Qactusスターターズキットの心臓部になります。
このような機能を持ったギター初級者メソッドは歴史的にも世界的にも前例がなく、挫折率8〜9割といわれる問題に歯止めをかける唯一の方法として期待されています。
ギターは決して簡単ではありませんが、自分に合った練習方法を的確に見極められれば、叶わない夢ではありません。
挫折リスクを上手く回避し、安全に上達する方法なら、ご覧の通り、ここにあります。
ほとんどのビギナーが当たって砕け散っている従来の方法と、挫折リスクを避けて効率良く上達する方法、どちらを選ぶかはビギナー自身。
1upStageやQactusのことを知らなければ自ずと前者一択になってしまいますが、皆さんは既にもうひとつの選択肢を得ましたよね。
『楽器は難しい、だから面白い』。
この意味をきちんと理解することもまた挫折を回避するための大切なアクションなので、以下の関連投稿も合わせてご一読くださいね。
-関連blog-
『Trial-16(トライアル16)でギターを始めるメリット』
http://qactus.jp/blog/archives/887
『Qactus-カクタスを使ってギターを“指一本で弾くこと”からビギナーは何を得るのか』
http://qactus.jp/blog/archives/207
『Qactus-カクタスが“ギターを簡単にするオモチャ”ではない証』
http://qactus.jp/blog/archives/272
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