ビギナーの為のギター演奏アシスト器具&上達メソッド「Qactus-カクタス」徹底解剖
- 2018.04.08
- Qactus-カクタス
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重要なのは『Qactus-カクタス』のメソッド
ギター挫折者をゼロにする国際特許、Qactus-カクタス。
ラジオでの指1本縛りのデモ演奏などが反響を呼んだり、Amazonでは予約の段階から既にランキング1位を獲得、モノマガジンではイチオシ商品として取り扱われるなど、発売後メディアでたびたび紹介されている話題の国際特許ですが、これまで世になかったたぐいのものであることから、その正しい使い方がまだまだ世の中に浸透していないようです。
2003年から述べ200回以上の合宿を開催し、これまでに数千人の楽器挫折者を救っている、こちらもメディアで話題のQ-sai@楽器挫折者救済合宿(企画&主催:株式会社日本旅行、指導:ミュージシャンきりばやしひろき)。
そのQ-sai@楽器挫折者救済合宿が、ビギナーの8割と言われるギター挫折者を救うため、現場で長年磨き上げ、挫折を乗り越えるために必要な機能を凝縮したのがこのQactusです。
この合宿で初期段階を乗り越える「方法」を、Qactusスターターズキットの中に詰め込んでいるので、この小さなプラスチックを何となく自分の考えでギターに取り付けてジャラジャラと弾くだけでは上達しませんし、挫折を乗り越えることは出来ません。
何も理解せずに自分の考えでQactusを取り付けてギターでジャラジャラやるというのは、車の運転に例えるなら、教習所へ行かずに車に乗り込み、縦列駐車や坂道発進、クランク、方向転換、交通法規などを学ばずにいきなり公道を走るようなもの。
Qactusは国際特許ですが、重要なのはその「品物」ではなく、その特許を用いた「方法(=メソッド)」にあります。
ギターを始めたばかりのビギナーの5人に4人が挫折し続けている従来の方法(=メソッド)を見て、
「これほどの割合で挫折者を出し続けているということはやはり従来の方法に問題があるのではないのか?」
と疑うのが自然だと思うのですが、現状は誰も、数十年もの間なにもできないまま、
「ギターで挫折は常識」
とまで半ば開き直った状態で問題は放置されており、こうしている間にもなお、無数の挫折者と使われないギターが生み出され続けているのです。
Qactusはこの従来の方法(=メソッド)を覆し、ギター挫折者をゼロにするために国際特許を取得し、世に送り出されました。
くどいようですが最重要ポイントなので繰り返します。
Qactusは、正しい使い方を踏襲しない限り、ギター挫折者をゼロにすることはできません。
正しい使い方によって、従来の方法では実現できなかった「ギター挫折者をゼロにする」という夢を叶える可能性を秘めています。
Qactusの取り付け方
まず、Qactusスターターズキットを箱から取り出します。
取り出し方は小さな説明図があるので、それに従いましょう。
Qactusを傾けるだけでスムーズにホルダーから取り出せます。
この箱はQactusと取り扱い説明書を収納するためのケースとして使用しますので、無理やり引っ張り出して箱を破らないように。
ちなみに私はピックを入れるケースとしても使っています。
無事に取り出したら、ひとまず取り扱い説明書に従い、2フレットに装着する練習をしましょう。
Qactusはワンタッチで装着できるように設計されていますので、わざわざ弦を一本一本ケアしなくても大丈夫。
Qactusの先端付近にある「▲」マークを2フレットに合わせ、6弦と2フレットの間を「金属レールに列車が滑り込むように」スムーズに差し込み、そのまま1弦の方向へQactusを押していけば、所定の位置に勝手にセットされるようにできています。
念のため、取り付け方についての記述があるので参考までに。
Voice of the developer
-Qactus開発者サイドの声
『Qactus-カクタスの取り付け方』
http://qactus.jp/blog/archives/268
この取り付け方は一度経験すれば以降はスムーズにできるはずなので、まずはここでその経験を済ませておくことにしましたが、きちんとやれば簡単だということがわかりますね。
時々、この説明を確認せずに、効率の悪い間違ったやり方で取り付けている方がいるようですが、ここできちんと練習した皆さんはもう大丈夫ですね。
もしも間違った方法でQactusを装着している、あるいは間違った方法をネットなどで紹介している方がいたら、ぜひその方のためにも優しく教えて差し上げてください。
専用マテリアル(=教材)にアクセスする
ここまでは取り扱い説明書に書かれている情報に従ってきましたが、いよいよ専用教材を使って実際にギターを弾いてみましょう。
Qactus専用教材のうち、開発者がお勧めするのは「Trial-16(トライアル16)」です。
Qactus卒業(=8割のビギナーが辿り着けない地点)への最短コースとなる、ビギナーにとって非常に有効な無料教材ですので、ぜひ活用してください。
誰でも気軽に楽曲を演奏できる『QactusCore-カクタスコア』
最短コースで Qactus卒業を目指す集中プログラム「Trial-16」に対し、いきなり楽曲を奏でながらギターに親しむことができるのが「QactusCore(カクタスコア)」。
早速アクセスし、実際に何らかの楽曲を通じてギター演奏を体験してみることにします。
QactusCoreはパッケージの中にQRコードがあるので、そこからアクセスするとスムーズです。
あるいはQactusオフィシャルサイトのメニューなどからQactusCoreを選択すると同じページに辿り着きます。
最初のページに、まさに正しくQactusで挫折を乗り越える(あるいは上達する)ために絶対に守るべき内容が図解で記載されています。
QactusCoreはビギナーに必要な情報と、ビギナーには不必要な情報とが混在しており、慣れるまではちょっぴり難解に感じるかも知れませんが、ビギナーに必要な情報はたった5つだけです。
- Qactusを何フレットに取り付けるか
- カポタスト(別売品、市販のものでOK)は必要か
- 「歌詞&コード」サイトのキー設定
- ダイアグラム(押さえる弦&フレットの位置を表した図)
- リズム(撥弦のパターン)
1. Qactusを何フレットに取り付けるか
まず『1. Qactusを何フレットに取り付けるか』ですが、課題曲を選んだ後、そこに表示される課題曲ページの曲タイトルのすぐ下に表示されます。
ご覧の通り、一行目が英語、二行目が日本語で書かれていますが、言っていることはまったく同じなので、日本語のほうだけ読めばOK。
この図例から「2フレットにQactusを装着する」ということが分かりますね。
さて、次に、そのすぐ下にある『memo』欄(=メモ欄)に何かが書かれているか確認しましょう。
もし何かが書かれているとしたら…
2. カポタスト(別売品、市販のものでOK)は必要か
このように「カポタストを使用しましょう」という指示が書かれているはずです。
カポタストというのは楽器店やネットショップで数百円〜数千円ぐらいで売っていて、ギターを弾く人は持っていたほうが良い小物なので、QactusCoreで使用しなかったとしても、ギターを弾く者としてまずは購入しておくと良いでしょう。
もしもこの欄に何も書かれていない=空欄だった場合、この『2. カポタスト(別売品、市販のものでOK)は必要か』は無視してOK。
そのすぐ下へ移動すると今度は
3.「歌詞&コード」サイトのキー設定
このような情報が表示されます。
ここはちょっぴり難しそうに見えますが、ビギナーの皆さんが見るべき箇所はたった一行のみ
と書かれている部分のみです。
この「-2」という赤い数値を覚えたまま、そのすぐ左にある緑の丸いマークをクリック
このような緑の丸いマークが各楽曲ページには2つあり、いまクリックしたのが「歌詞&コード」サイトへのリンク、後に出てくるそれが「参考音源(映像)」ページへのリンクです。
ここでは前者「歌詞&コード」ページへジャンプし
この画像は一例ですが、このようにキーの設定を変更できる機能があるので、先ほどの「-2」に設定すればOK。
ちなみに、比較的多くの割合で
という表示が出てくるので、その場合は文字通り、緑の丸いマークをクリックした先(「歌詞&コード」サイト)では設定を変える必要なし。そのままでOK。
さて、ここから一旦QactusCoreのページに戻り(つまり「歌詞&コード」サイトにジャンプする前のページ)、一番下のほうへ移動しましょう。
4. ダイアグラム(押さえる弦&フレットの位置を表した図)
ダイアグラムという図がいくつか出てきましたね。
これは左手(サウスポーギターの場合は右手)の指の位置を示した図で、市販のソングブックなどでも使われている表記法です。
ビギナーはよく1弦側と6弦側を勘違いして逆に読んでしまうことが多いのですが、これに対しQactusCoreの場合、弦の太さの違いを表現してあるため、そういった事故を食い止めることができるはずです。
Qactus界隈は愛に溢れているんです。笑
実はダイアグラムというのは実際のギターの天地とは真逆で表示されており、慣れないと見間違うので、必ず「細い弦から1弦、2弦、3弦、4弦、5弦、6弦」と数える癖をつけてください。
という訳でいよいよギターを使った実践に突入していきます。
ダイアグラムを暗記しましょう
まず、ここに登場するダイアグラムはすべて暗記してください。
各ダイアグラムの左上の角にあるのがコードネームなので、「コードネームを見て、そして指の位置を暗記」という順で暗記し、その後、「コードネームを見ただけで指を正しい位置に置くことが出来るようになるまで」同じように根気強く暗記作業を繰り返します。
この「暗記の過程」を無視すると、100%挫折します。
これは楽器挫折者救済合宿関連の現場でも実証されており、明暗を分ける最重要ポイントなので、絶対に無視せずに取り組んでください。
実はQactusに限らず、ギターに挫折するビギナーの多くに見られる傾向として「ダイアグラムを覚えずに、いつでも見えるような状態で目の前に広げておき、その状態で楽曲を練習する」という典型的な挫折パターンがあります。
たとえるならば、英語をこれから学ぼうという学生が「This is a pen(=これはペンです)」という英文を前に、それらの単語の意味を暗記せずに
is:〜は、〜である(be動詞の3人称・単数・直説法・現在形)
a:(単数を表す冠詞)
pen:ペン、筆
このようなメモを横に広げ、「This…これ、is…〜は、〜である(be動詞の3人称・単数・直説法・現在形)、a…(単数を表す冠詞)、pen…ペン、筆…」といった感じでひとつひとつの単語の意味を調べながら訳すようなもの。
あるいは漢字の読み方を知らない子供が「昔々、ある所に、貧しい老夫婦が住んでいました」という物語を読みたいと思って、そこに登場する基本漢字の読み方を暗記せずに
所:ところ
貧しい:まずしい
老夫婦:ろうふうふ
住んで:すんで
というメモを横に広げ、読み上げるようなもので、ストーリーに気持ちを入れ込むことなどできない訳です。
特に楽器演奏というのは、英文読解や昔話の読み聞かせよりもシビアなタイミングの縛りがあり、そこに運指を当てていくには当然、そこに登場するダイアグラムがひと通り頭の中に入っていなければ不可能です。
これはQactus云々ではなく、これからギターを始めようとしているすべてのビギナーに肝に銘じていただきたいところです。
幸い、QactusCoreに登場する楽曲はどれもコードの数が比較的少なめ(ビギナー向け)で、しかも通常のコードフォームよりもだいぶ簡略化されているので、いざ覚えてみるとそれほど難しいことではなかったということに気付くはずです。
この暗記作業にはコツがあります。
オススメの暗記方法
暗記する際、ダイアグラムを見やすく横に広げておくのではなく、必ずそのダイアグラムはすべて一旦隠しておいてください。
そして「歌詞&コード」サイトを見ながら、きちんと暗記できているか、ひとつひとつのコードを当てにいってみてください。
そこで時々「あ、忘れた、何だっけ?」となりますよね。人間ですから。
そうなった際、一旦ギターを弾くその手を止め、ダイアグラムを確認し、そして再び隠してから、また同じように「歌詞&コード」サイトで確認します。
ダイアグラムは何度見ても構いませんが、ギターを鳴らしている間は絶対に「隠しておくこと」を徹底します。
大事なのは、忘れてしまった際に必ず「また広げて確認しなきゃならないのか、不甲斐ないなぁ…」というストレスをかけること。
これだけ忠告してもやはりごく稀に、勝手な自己判断で簡単に見れるように横に広げておく人が出てきます。
私は現場で数千人のビギナーを相手に長年取り組んで参りましたが、そういうビギナーは残念ながらたった一曲でさえ弾き切ることができません。
「演奏中はダイアグラムを隠す」ということを徹底することで、挫折の最大のリスクを回避することができます。
ちなみに一旦覚えたコードは必ず他の曲でも後々使われるのと、世の楽曲は案外決まったコードでできているのとで、最初は苦労しても積み重ねるごとにどんどん楽になります。
QactusCoreの場合、一度に沢山の運指を暗記するのではなく、指1本程度から徐々に積み重ねていく方法で少しずつ暗記できるので、どんなに覚えの悪い方でも先ほどのコツを信じて取り組んでみてください。
参考記事
Voice of the developer
-Qactus開発者サイドの声
『Qactus-カクタスを使ってギターを“指一本で弾くこと”からビギナーは何を得るのか』
http://qactus.jp/blog/archives/207
…という訳でちょっぴり丁寧にやりすぎましたが、極めて重要なところなのでご容赦ください。
もうひとつだけ残っていましたよね、最後の項目に移ります。
5. リズム(撥弦のパターン)
先ほど、緑の丸いマークが2つあると言いましたが、まだクリックしていない下のほうのそのマークからはその楽曲の参考音源にジャンプできますので、楽曲のリズムや雰囲気を参考にしてみてください。
ただし、どんなふうに弦を弾いたらいいのか、ビギナーの多くはさっぱりわからないのが普通だと思います。
ご心配なく、その緑の丸いマークのすぐ下にこのような欄があります。
ほぼすべての楽曲のこの欄には、「お手本となる弦の弾き方」へのリンクが貼られています。
楽譜が読めなくても大丈夫。
このお手本を何度も視聴し、出来る限り真似てみてください。
音だけでなく、動き、柔らかさ、雰囲気など、完全に真似ることが出来たと実感できるまで、ここは徹底的に時間をかけましょう。
紙の上に書かれた「弦の弾き方」を表すたぐいの表記はどれもビギナーには難解であるのと、ニュアンスまでは伝えきれないのとで、少なくとも初期段階のビギナーにとってはこのように目の前でお手本となる先輩がその完成形を見せてくれることが一番良いのです。
ちなみにどんなに役に立つお手本を前にしても、きちんとした姿勢やピックの持ち方ができていなければ無意味です。
この映像を参考にしてください。
以上、5つの箇所をチェックすればQactusCoreは攻略したことになります。
それ以外の要素については必要なければ無視で構いませんし、上達した過程で興味が湧けばその時に改めて分析してみてもよいと思います。
という訳で『ビギナーの為のギター演奏アシスト器具Qactusカクタス徹底解剖』でした。
ここまで説明してきましたが、活字ではわかりにくいというビギナーもいらっしゃると思います。
理解できた方も、おさらいという意味も含めて、この映像もぜひご覧いただき、万全な状態で初期段階を乗り越えていってください。
また、上記動画を含めたQactusCoreについての解説投稿があるので、トドメの一発でリンクを貼っておきます。
Voice of the developer
-Qactus開発者サイドの声
『QactusCore-カクタスコアの正しい読み方』
http://qactus.jp/blog/archives/366
正しく使用しさえすればギター挫折者がゼロになる可能性を秘めているQactusです。
楽しく、遊び、上達してくださいね。
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